営業に強いAI会社としての立ち位置 1 結論 2 営業に絞る理由 3 知られるべき相手 4 サービス設計 5 問い合わせの仕組み 6 入り方 7 実行計画 8 全体像 用語
社 内 検 討 資 料

営業に強いAI会社としての立ち位置と、
その場でAI実装するサービスの事業計画

── AIで、売上をつくる仕組みを実装する

当社は、AIの技術や研究の分野で一番有名になる必要はありません。取るべき場所は、 「AI業界の営業会社」でも「営業代行会社がAIを始めた」でもない、AIを使って売上をつくる仕組みそのものを実装する会社という立ち位置です。 あわせて、「パソコンを一台持ってきていただき、その場で目の前の困りごとをAIで解決してお持ち帰りいただく」という取り組みは、 この評判を広める仕掛けとして非常に強いと考えています。本資料は、その方針と実行計画をまとめたものです。

作成日2026年8月30日
作成株式会社ピースフラットシステム
対象期間2026年9月 〜 12月(約120日)
取扱い社内および関係者限り
第 1 章

結論 ── どこで一番になるかを決める

今回かなり広く調べましたが、結論は明確です。当社は、燈(あかり)株式会社のように「AI技術・研究のど真ん中」で一番有名になる必要はありません。

燈株式会社は、東京大学の松尾・岩澤研究室から公式に「松尾研発の新興企業」として紹介されています。松尾研は基礎研究、AI教育、起業家育成、共同研究までを含む一つの大きな輪をつくっており、燈にとって松尾研とのつながりは、技術面の信用と人材採用の両面で非常に自然なものです。

当社が取るべき場所は、そこではありません。

当 社 が 名 乗 る べ き 分 野
AIで、売上をつくる仕組みを実装する。
対外的な英語表記を作るなら「Revenue AI Engineering(売上をつくるAIの実装)」。
ただし社外向けの説明は、上の日本語一行で十分だと考えます。

数字で見ると、空いている場所がはっきり分かる

情報処理推進機構(IPA)の「DX動向2026」を見ると、日本企業のAI利用そのものはかなり進んでいます。回答企業の42.3%が「導入している」、15.7%が「試験的に使っている」と答えており、合わせて58.0%に達します。

ところが、AIを入れて何が良くなったかという答えは、大きく偏っています。

表1-1 AIの効果として実感していること(IPA「DX動向2026」)
実感している効果回答した企業の割合受け止め
業務の効率・スピードが上がった91.6%ほとんどの企業が到達済み。ここで戦っても差がつかない
提案の内容・質が上がった48.9%半数近くが実感している
売上・利益が増えた3.9%ほぼ誰も到達していない
顧客が増えた2.7%ほぼ誰も到達していない
世の中の大多数がやっていること
AIで仕事を効率化する

91.6%の企業が既に到達している場所。ここを名乗っても、選ばれる理由になりません。

当社が取りに行く場所
AIで売上を増やす

3.9%しか到達していない場所。まだ誰のものにもなっていません。

海外で同じ方向に進んでいる例として、Clay(クレイ)という米国の会社があります。同社は自社を「単なる営業データの道具」ではなく、データとAIと自動化を組み合わせて、売上が生まれる一連の仕組みを組み立てるための基盤と位置づけています。公式の提携先一覧にも、その仕組みづくりを専門にする実装会社が多数並んでいます。

当社が名前を知られるべき相手先の優先順位

表1-2 優先順位
優先度相手先の分野当社にとっての役割
最重要営業改革・営業支援ツール・営業と販促の一体運営「営業のAIなら、あの会社」という評判をつくる場所
最重要経営者・創業オーナーの集まりその場でのAI実装を、口コミで広げる場所
重要顧客管理システムの提供会社まわり(Salesforce、HubSpot、Clay など)実装力を証明し、案件を取り込む場所
重要企業向けの販売促進(BtoBマーケティング)の分野営業の一段上流まで評判を広げる場所
補強AI関連の団体(GUGA、日本ディープラーニング協会 など)AI企業としての信用と採用力を補う場所
後回し大学・研究機関研究上の必要が生まれてからでよい

燈にとっての松尾研にあたるものは、一つの組織ではない

当社の場合、頼るべき相手は一つに絞れません。次の複数の集まりを横断しながら、「AIと営業の交差点にいる会社」になっていくのが正解だと考えます。

営業改革の集まり営業の専門媒体営業と販促の一体運営の分野顧客管理システムの提供会社まわり経営者の集まり
ここが一番大事な線引きです

「その場でAI実装すること」を、会社の看板にしてはいけません。

会社の看板は「AIで売上をつくる」に置き、その場でのAI実装は、それを体感していただくための入口の商品として扱います。この順序を逆にすると、「何でもやるAIの受託会社」に逆戻りしてしまいます。

第 2 章

なぜ「営業とAI」に絞るべきなのか

お客様の悩みが、明らかに次の段階に移っているからです。

これまで多かった質問
「ChatGPTって何ですか?」
いま多い質問
「うちの会社の、どの仕事に、どう入れれば成果が出るのですか?」

同じIPAの調査では、AIを導入・運用するうえでの困りごととして、「AIに詳しい人材が足りない」50.1%、「効果や危険性がよく分からない」45.8%、「社内の利用ルールを決めるのが難しい」39.7%が上位に挙がっています。

東京青年会議所が2026年に実施している生成AIの実装支援事業も、AIを理解することが目的ではなく、企業が自社の経営課題をつかみ、AIを使った改善策を検討して実際に動かせる状態をつくることを目的に掲げています。これは、当社が民泊事業者の方に対して実際に行ったやり方と同じ方向です。

ただし「AIで何でも解決できます」と言うと、一気に弱くなる

弱くなる理由根拠
「パソコンを持ってくる」こと自体には、長続きする強みがない 東京商工会議所ですら、中小企業向けの生成AI講座を数多く開いており、過去には「パソコン持参」を条件にした生成AI活用セミナーまで実施しています。
AIの研修・実習会・業務改善の支援には、既に多くの会社がいる JSOLは業務改善から新規事業まで扱うAIの実習会を提供し、NCDCもお客様自身が業務改善の道具をつくれる状態を目指す実践型の講座を展開しています。

つまり「パソコンを持ってきたら何でもAIにします」は、口コミのきっかけとしては非常に面白いのですが、会社の看板としては広すぎます。当社が自分のものにすべき言葉は、次の三つです。

当社が所有すべき言葉

・AIで売上を伸ばす
・営業をAIで組み立て直す
・営業の仕組みそのものまでAIで実装できる

使わない言葉

・AIで何でも解決できます

会社の言葉を一行にすると

会 社 の 一 行
AIで、売上をつくる仕組みを実装する。
その下に置く説明文

ピースフラットは、AI・データ・自動化を使って、新規開拓、商談準備、提案、追客、顧客管理までを含む、企業の「売上が生まれる仕組み」を設計し、実装する会社です。

「AIの会社だけれど営業にやたら強い」は、社内の合い言葉としては100点です。ただ対外的には、もう一段強く「営業に一番詳しい、AIを実装する会社」くらいまで言い切ってよいと考えます。

公開する事例の比率を、意図的に寄せる

表2-1 公開事例の構成
事例の種類比率内容
営業・販促・顧客獲得・売上に関わるもの70%看板そのもの。ここを厚くする
その他の業務改善30%民泊の予約自動化のような事例
70対30に寄せた場合の反応
「営業のAIの会社なのに、こんな仕事までその場で作れるのか」
全部を同列に並べた場合の反応
「AIの受託会社なんだな」で終わる

この差は非常に大きいと考えます。

第 3 章

名前を知られるべき相手先

一番大事なのは、「有名になりたい場所」と「実際に問い合わせが生まれる場所」を分けて考えることです。AI関係の集まりで一万人に知られるより、営業責任者三百人から「営業のAIなら、あの会社」と覚えられている方が価値があります。

その一 営業改革・営業と販促の一体運営の分野(最優先)

ナレッジワーク社の営業責任者向けの会

現時点で、最も相性が良い集まりの一つです。ナレッジワーク社が運営する営業責任者向けの完全招待制の会には、金融・小売・人材・製造・通信・情報通信などの大手企業から、2025年の開催時に約250名が参加しています。2026年に開かれた営業とAIをテーマにした会にも、大手企業の営業推進担当者を中心に約250名が集まっています。

狙わない立ち位置
営業支援ツールを売る会社
狙う立ち位置
営業の困りごとを、その場でAIにして見せる会社

ナレッジワーク社は自社製品を持つ会社です。当社は複数の道具を横断して、その会社に合った売上の仕組みをつくる実装会社。競合する必要はありません。

理想は、次のような題目で事例の提供者・実装者として中に入っていくことです。

営業専門の情報媒体(SalesZine ほか)

SalesZine(セールスジン)は、営業支援の道具や営業組織の改革を専門に扱う媒体で、2026年8月現在もAI・営業支援・営業のデジタル化に関する記事や事例を継続的に掲載しています。営業組織向けの催しも開いています。ここは広告を出すことから始めるのではなく、まず編集部が記事にしたくなる実績をつくる方が良いと考えます。

広告主ではなく、情報の出どころになる

たとえば 「30社の営業の仕事をその場でAIにして分かった、成果につながる会社とつながらない会社の違い」 という独自の調査結果を当社が持っていれば、かなり強い材料になります。

半年後には 「営業AI実態レポート 2027」 として50〜100社分を集計し、営業専門媒体や経済媒体へ提供する。広告を買う側ではなく、情報を提供する側になることを目指した方が、評判は強くなります。

営業・販促・顧客対応を一体で運営する分野の集まり

日本ビジネスプレス社(Japan Innovation Review)は、経営者や営業・販促の担当役員を対象に、この分野の討論会を開いています。販促・営業・顧客対応を共通の指標でつなぎ、収益を最大化することを経営課題として扱うもので、過去の協賛にはSalesforce、SmartHR、Loglassなどが名を連ねています。

販促営業顧客対応売上・利益

この流れ全体まで話ができるようになると、3,000万円から1億円規模の大型案件との相性も非常に良くなります。

その二 企業向け販促(BtoBマーケティング)の分野

営業だけを取りに行くと、営業部門の予算の中に閉じてしまう恐れがあります。販促まで含めて取ることで、「集客 → 電話などの初期接触 → 商談 → 契約後の支援」の全体をAIでつくれる会社になります。その意味で、企業向け販促の年次大会は重要です。

時期のご注意

2026年9月2日〜3日の「B2Bアジェンダ2026」は「AI時代の差別化戦略」を掲げ、富士通、日本HP、NECネッツエスアイなどの販促・営業関係者が集まる大会です。本日が8月30日ですので、開催はもう数日後です。今回の参加可否は別として、この運営・登壇者・参加企業の一覧は、今後一年で関係をつくるべき相手先の名簿になります。

その三 顧客管理システムの提供会社まわり

ここはかなり重視すべきだと考えます。営業のAIを本気で取るなら、「ChatGPTに詳しい会社」では足りません。お客様の顧客データや営業の進め方そのものにAIを組み込める会社でなければならないからです。

Salesforce(セールスフォース)には営業職・管理担当・販促担当が参加する利用者の会があり、HubSpot(ハブスポット)にも日本の利用者の会と、支援会社向けの公式な提携先制度があります。さらに注目したのがClay(クレイ)で、2025年から公式の提携先制度を始めており、現在の提携先一覧には、売上づくりの仕組み構築を専門にする実装会社が並んでいます。

ClayHubSpot/SalesforceClaudeなどのAI当社

この組み合わせを扱える人材、つまり営業データからAIの自動処理、顧客管理システムまで一本につなげられる技術者を社内で育てる。将来的には、これらの会社の公式な提携先になることも検討に値します。

その四 経営者の集まり

その場でのAI実装を広めるなら、ここが一番強いです。

表3-1 主な経営者の集まり
集まり規模・特徴当社の狙い
EO Tokyo Central
(起業家の国際組織の東京支部)
創業経営者500人規模。会員企業の平均年商は32億円。少人数の勉強会や相談会で深く交流する 経営者同士の口コミ。ただし売り込みは禁止
ICC サミット 「ともに学び、ともに産業を創る」を掲げる大会。経営者・投資家・事業責任者を中心に約1,200人、登壇者500人以上 その場での実演を売りにした協賛企画
B Dash Camp 新興企業の経営者、上場企業の役員、投資会社などが集まる招待制の大会。2026年秋は11月11日〜13日に福岡で開催。条件を満たす経営者向けの自薦枠もある 一度体験していただき、口コミの起点をつくる
EOでやってはいけないこと/やるべきこと

「EOに入って売ろう」は絶対にいけません。EO Tokyo Centralは、明確に会内での営業を禁じています。

逆に、EOでは徹底して価値をお渡しする。許される形式と規則の範囲で「自分の会社でこういうことをやっていて、実体験としてこんな改善ができた」を共有する。そして親しくなった経営者が「あの会社の事務所に行ったら、本当に3時間でこれを作ってくれた」と別の経営者に話す。この経営者同士の口コミが、最も強いと考えます。

ICCで狙う形

通常の展示ブースではなく、「御社の営業の困りごとをお持ちください。30分で動くものを作ります」という実演型の協賛企画を目指す。この形なら、圧倒的に覚えていただけます。

その五 東京青年会議所・東京商工会議所

意外に優先順位が高いと考えます。「その場で困りごとをAIにする」という話は、中小企業の経営者にとって非常に分かりやすいからです。東京青年会議所は2026年度に生成AIの実装支援事業を実施しており、東京商工会議所もAI活用の手引き、生成AI講座、営業のデジタル化講座を継続的に開いています。

相性の良い企画

当社の事務所で、経営者10社に実際にAIを実装していただく共同企画。当社単独で広告を回すより、「東京青年会議所○○委員会 × 当社」「東京商工会議所○○支部 × 当社」という形の方が、信用の形成も速いと考えます。

その六 AI関係の団体(必要だが、最優先ではない)

GUGAは生成AIの社会への普及を掲げ、法人会員制度や資格試験、専門家の紹介などを行っています。日本ディープラーニング協会は資格試験を通じて大規模なAI人材の輪をつくっており、2026年の第4回試験までの累計受験者は約22万人。SHIFT AIも2026年5月時点で4万人を超える登録者を持つ学習の場を運営しています。

ここでの禁じ手

「またAI活用を教える会社」になってはいけません。参加する場合、題目は必ず「AIと新規開拓」「AIと営業」「AIと売上」に絞ります。AI業界から見ても「営業の話なら、あの会社」と言われる状態をつくる。この使い方なら意味があります。

優先順位を一覧にすると

表3-2 接触する相手先の優先順位
順位相手先目的当社の入り方
ナレッジワーク社の営業責任者向けの会大手の営業責任者に知られる売上づくりの事例提供・共同開催
SalesZine ほか営業専門媒体営業分野での媒体露出独自調査と事例の提供
Salesforce 利用者の会営業のデジタル化の実務者に知られる実装事例・勉強会
HubSpot 日本の利用者の会企業向け売上づくりの実装顧客管理システムとAIの事例
EO Tokyo Central経営者の口コミ売らずに体験と価値提供(営業禁止)
ICC サミット経営者・新規事業の担当層その場での実演企画
B Dash Camp新興企業の経営者体験と口コミ
B2Bアジェンダ企業向け販促の責任者売上づくりの事例
日本ビジネスプレス社の討論会大企業の営業担当役員営業と販促の一体運営とAI
Clay の提携先網技術面の評判公式の提携先制度への参加
東京青年会議所中小企業の経営者AI実装の会を共同開催
東京商工会議所中小企業の経営層支部ごとの実装会
GUGAAI普及面での信用営業AIの専門家として参加
SHIFT AIAI人材・認知営業向けAIの講座
日本ディープラーニング協会AI面の信用・採用技術人材の育成

評判づくりに使う時間の配分

分野時間の配分
営業・売上づくりの分野55%
経営者の集まり30%
AI関係の団体15%

※ 会社としての評判づくりに使う工数の目安です。

第 4 章

その場でAI実装するサービスの設計

これは、かなり可能性があると考えています。むしろ調べたあとの方が、最初に伺ったときより評価が上がりました。同じ考え方が、海外の先進的な会社でも成り立っているからです。

Clay社の「逆向きの実演」が非常に近い

普通の実演
売り手が画面を見せて説明する
逆向きの実演
お客様自身が画面を映し、自分の現実の困りごとをその場で解く

売り手は横から手助けするだけ。Clay社はこれを発展させ、大手のAI企業などの担当者と一緒に、その場で実際に使える売上づくりの手順を組み上げる会にまで広げています。

当社が民泊事業者の方に行ったことと、構造がかなり似ています。ただし当社の方が、さらに見立て → 考え方 → 実装 → 完成品の実演 → 指示文 → 自分で続ける方法までお渡しします。ですからこのサービスは、「AIの相談役」ではなく「その場で作る実装」として売るのがよいと考えます。

短時間で「動くもの」を作ることの有効性

デジタル庁が実施したAIの試作大会でも、5時間のうちに38個の試作品が完成し、参加者がその日のうちに実際の業務改善の道具を体験できたことが、大きな成果として報告されています。

「パソコンを持ってきてください」は、商品名ではなく作法にする

宮地さんのご指摘 広告だけだと、何をやってどういう良いことがあるのか、説明しきれない

これは正しいと考えます。「何でもできます」は、広告では「何をしてくれるか分からない」とほぼ同じ意味だからです。ですので「パソコン一台をお持ちください」は体験上の作法として残し、広告では具体的に売ります。

表4-1 広告で使う言い方
用途言い方
一般向け3時間で、あなたの仕事を一つAIにしてお持ち帰りいただきます。
営業向け営業の面倒な仕事をお持ちください。その日のうちに、AIで動く形にします。

最初から二商品に分ける

ここは重要です。この二段構えにすると、「何でも解決できる力」と「営業に強いという評判」が喧嘩しません。

入口の商品 / 経営者・中小企業向け
AI実装の一日
パソコン一台でお越しいただき、AIで動く仕事を一つお持ち帰りいただく
対象
予約管理、採用、集計、問い合わせ、見積、メール、議事録、顧客管理、資料作成、販促、営業など何でも可
目的
口コミ・ご紹介・事例づくり・上位案件の見立て
価格案
10〜30万円
本命の商品 / 営業組織・中堅〜大企業向け
営業AIの一日集中
一日で、営業の仕組みを一つAIにする
対象
新規リスト作成、下調べ、面談取得、商談準備、議事録、提案書、追客、顧客管理システムへの入力、休眠先の掘り起こし、追加提案、予実管理に限定
目的
営業組織の課題発見と実装。大型案件への足がかり
価格案
30〜80万円

※ 商品名は仮称です。対外的な呼び方は別途ご相談させてください。

当日の進め方

表4-2 一回あたりの流れ
時間やることお客様の体験
事前15分困りごととデータの確認「何を持っていけばよいか」が分かる
0〜20分いまの仕事のやり方をその場で拝見する当社が仕事の構造を理解する
20〜40分いまの流れと、AI導入後の流れを設計する「これがAIにできるのか」という驚き
40〜120分その場で作る目の前で仕事が変わる
120〜150分ご本人のデータで試す腑に落ちる瞬間
150〜180分ご本人に操作していただく自分で動かせる
終了時一式をお渡しする完成品・指示文・考え方・手順書

お渡しするものは、必ず同じ型にそろえる ── これが当社の「型」

「その日に完成」と「本格運用」は分けてお約束する

事業を大きくするほど重要になります。IPAの調査でも、AIを導入した企業は社内ルールや危険性の理解、人材不足を課題に挙げています。大企業になるほど、実際のデータを社外のサービスに入れる際には、安全管理や権限の整理が必要です。

してはいけないお約束
「今日、本番の仕組みを完成させます」
するべきお約束
「今日は、価値が分かるところまで動かします」
AI実装の一日本格運用既存システムとの接続全社への展開継続的なご支援

この階段にしておけば、大型の業務改革案件にもつながります。

価格は「体験の商品」と「本番の商品」を分ける

表4-3 価格の考え方(試行用の案)
商品価格案目的
経営者限定「AI実装の一日」10〜30万円新しい接点・ご紹介・事例
営業AIの一日集中30〜80万円営業組織の課題発見と実装
本格運用の実装150〜500万円〜利益
部門単位の業務改革500〜3,000万円〜大型案件
全社規模の業務改革3,000万円〜1億円超本業の成長
継続的なご支援月30〜100万円〜継続収入化

※ 相場の断定ではなく、当社で試すための設計案です。

大原則

「AI実装の一日」だけで儲けようとしないこと。この商品は「当社の営業活動そのものを有料化する」くらいに考えるのがよいと思います。仮に月20社にお越しいただき、そのうち2割から3割が本格運用に進めば、単発の売上以上に、その後の案件の積み上がりの方が重要になります。

ですので、見るべき数字は「AI実装の一日の売上」ではなく、次の連鎖です。

体験の件数公開できた事例の数ご紹介の数本格運用への移行率本番案件の粗利
第 5 章

問い合わせを増やすための仕組み

広告費を最初から大量に投じるより、まず「実装した事例を大量に生み出す会社」になる。ここが、今回一番やりたいことだと考えています。

最 初 の 取 り 組 み
100社の困りごとを、100通りにAIで実装する。

経営者、営業責任者、店舗、士業、民泊、人材、不動産、製造、情報通信、飲食など。ただし公開する事例は、営業・売上に関わるもの7割、その他の業務3割に寄せます。

事例は全部、同じ型でまとめる

表5-1 事例の共通の型
項目見出し書く内容
導入前何に困っていたか
着眼点当社がどこに問題を見つけたか
作ったもの何をAIにしたか
導入後何分が何分になったか。何件増えたか
作り方AIへの指示文と、仕組みの構成
ご本人の反応その場でのお言葉
動画実際に動いている様子
これを続けると

自社の紹介ページが営業資料ではなく、「日本企業の、生々しいAI実装の事例集」になっていきます。民泊事業者の事例で既に「完成品の実演+どう考えてどう指示したかの手引き」という良い原型ができています。これを全案件で標準にします。

動画や交流サイトでも「AIの新着情報」は扱わない

やらないこと
「◯◯の新機能の解説」といったAIの新着情報

他社にお任せする。解説者になってはいけません。

これだけやること
「経営者がパソコンを持って来られたので、その場でAIにしてみた」

AIの解説者ではなく、AIの実装者として発信する。ここが大事です。

事務所そのものを、発信の場にする

普通の事務所は固定費です。しかし毎週水曜日を「AI実装の日」にすると、意味が変わります。

単位件数備考
週あたり4社
年間40週なら160社
そのうち半分が公開可能なら年80本公開できる実装事例
あわせて設ける紹介の仕組み

ご参加いただいた方に「次にAIにしたら面白そうな経営者を、お一人お連れください」とお願いする。これで、経営者から経営者へと回り始めます。広告より、この商品の性格に合っています。広告はその後です。

広告を出すときは「何でも」を売らない

広告を行うなら、用途別に専用ページを作ります。

表5-2 用途別の広告文
用途文面
営業向け営業の面倒な業務を一つお持ちください。3時間後、AIで動く状態にしてお持ち帰りいただけます。
採用向け候補者探し、書類確認、面談メモ。採用の仕事を一つ、その日のうちにAIにします。
経営者向け毎週繰り返している面倒な仕事を、パソコンごとお持ちください。
広告は具体的に。看板は広く。
第 6 章

相手先ごとの、具体的な入り方

大事なのは「催しに参加すること」ではありません。その集まりの中で、当社にしかできない役割をつくることです。次の順番で進めます。

営業の分野には「その場で営業課題をAIにする企画」で入る

営業責任者向けの会や営業専門媒体、顧客管理システムの利用者の会などに「講演させてください」では弱いです。代わりに「参加者の中の1社の、本物の営業課題を、その場でAIにする企画をやりませんか」とご提案します。

催しの前に、参加者からAIにしたい営業の仕事を募る。当日、当社の社員がその場で設計して作る。終了後、導入前と導入後を公開する。こうすると「AIについて語る人」から「AIを動かす人」へ一気に差がつきます。

経営者の集まりには「紹介制」で入る

EOなどの経営者の輪では、最初から販売しない。「月8社限定、ご紹介のある経営者のみ」といった形が合っています。申込フォームを置くより、紹介制の方が評判にも合います。

EO Tokyo Centralでは会内での営業が禁じられているため、売り込むのではなく、既存の関係の中で知見の共有・学習・体験を積み重ねる設計にすべきです。

東京青年会議所・商工会議所には「実装する側」で入る

東京青年会議所自身が既に中小企業向けの生成AI実装支援を行っているので、「講師をやります」より「参加企業10社を当社の事務所にお連れください。10社全部、実際に動くものまで作ります」の方が強い提案になります。

ここで10社の事例が生まれる。その事例を次の支部へ持っていく。一支部から五支部へ、さらに他県の青年会議所・商工会議所へと横に広げられます。

AI関係の団体には「営業AIの専門家」として入る

GUGAやSHIFT AIで「生成AI入門」は絶対にやらない。「営業のAI実装100社から分かったこと」で登壇します。GUGAは会員による情報発信や専門家の紹介の仕組みを持っているため、事例数がたまってから「営業のAI」という専門性を持ち込む余地があります。これならAI業界の中でも「営業の会社」として認識されます。

システム提供会社とは「共同の事例」を作る

Clay、HubSpot、Salesforceなどでは、単に資格を取るより「当社が日本企業でこういう売上づくりの仕組みを作りました」という事例を作る方が強いです。実績を積んだ後に、これらの会社の公式事例や提携先としての露出を取る。大学との提携とは違う意味での、信用の裏付けになります。

燈と当社では、信用のつくり方が違う

燈株式会社
松尾研 → AI技術としての信用

基礎研究、AI教育、起業家育成、共同研究を含む輪への接続。技術面の看板と人材採用の両面で自然。

当社
営業の集まり + システム提供会社 → 売上をつくる実装者としての信用

複数の分野の交差点を取る。これが当社なりの戦い方だと考えます。

第 7 章

年末までの実行計画と目標数値

本日は2026年8月30日です。ここから年末までの約120日を、「AIで売上をつくる会社という分野を、自分たちで立ち上げる期間」と位置づけます。

第一期 / 2026年9月

商品と看板を固める

  • 会社の一行を「AIで、売上をつくる仕組みを実装する。」に寄せる
  • 「AI実装の一日」と「営業AIの一日集中」の二商品をつくる
  • 知り合いの経営者・営業責任者へ30名に個別連絡
  • 必ず導入前と導入後を記録する
30社で実施売上より事例。うち営業関係を最低20社
第二期 / 2026年10〜11月

30社の結果を、各方面へ持ち込む

  • 「AI実装30社から分かった、営業AIの勝ち筋」という資料を作る
  • 営業専門媒体、ナレッジワーク社の会
  • Salesforce・HubSpotの利用者の会、GUGA
  • 東京青年会議所、東京商工会議所
  • 11月11日〜13日 B Dash Camp(条件が合えば)
共同の企画・共同開催・事例掲載協賛出稿が目的ではありません
第三期 / 2026年12月

「100社100業務」の途中まで到達する

  • 公開できる事例と動画を積み上げる
  • 経営者のご紹介による来訪の道筋を固める
  • 指名でのお問い合わせを、経路別に記録し始める
指名でのお問い合わせ 月20件ここを目標に置く
30名へのお声がけの文例(売り込まない)

「いま、パソコン一台でお越しいただいて、目の前の業務をその場でAIにしてお持ち帰りいただく企画をやっています。試験的に30社ほどやりたいと思っておりまして、もしご興味があれば一度いらっしゃいませんか」

2026年末の目標数値

表7-1 年末の目標
項目年末目標
AI実装の実施60社以上
うち営業・売上に関わるもの40社以上
公開できる事例30本以上
動画の事例15本以上
経営者のご紹介による来訪20社以上
他団体との共同開催3回以上
本格運用への移行率3割以上を目標に検証
指名でのお問い合わせ月20件を目標
営業AI関連の大型商談月5件以上
一番大事な数字

お問い合わせの総数ではありません。「当社を名指しでいらっしゃったお問い合わせの数」です。毎月、次の経路別に分けて記録します。

検索 / 交流サイト / 経営者のご紹介 / 営業専門媒体 / システム提供会社の利用者の会 / 催し / AI実装の一日に参加された方のご紹介

ここまで来ると、採用の効き方が変わる

これまで
営業を採用する → 採用した営業が新規開拓する
これから
評判ができる → 問い合わせが来る → 営業が商談する

「営業のAIといえばあの会社と聞いて、問い合わせました」が月20件、30件と来る状態をつくる。これは2028年4月に20名、2029年4月に40名という組織計画を実現するうえでも非常に重要です。人数を増やすだけでなく、一人あたりが扱える商談数と粗利を引き上げる「需要をつくる仕組み」が先に必要だからです。

第 8 章

全体像を一枚にまとめる

当社の方針 一覧
取りに行く市場
AI × 売上
名乗る分野
AIで、売上をつくる仕組みを実装する英語表記を作るなら Revenue AI Engineering
会社の一行
AIで、売上をつくる仕組みを実装する。
名前を知られる場所
営業改革/営業と販促の一体運営企業向け販促の分野、経営者の集まり
象徴となる体験
パソコン一台を持って行けば、その日のうちに仕事がAIで動き始める
入口の商品
AI実装の一日10〜30万円(案)
営業向けの商品
営業AIの一日集中30〜80万円(案)
その後の階段
本格運用の実装→ 既存システムとの接続 → 営業のデジタル化 → 全社規模の業務改革
積み上げる資産
100社100業務のAI実装事例集

「パソコン一台持ってきてください」は捨てない

宮地さんのご指摘のとおり、これだけを広告で売るのは難しい。しかし体験としては非常に強い。ですから——

しないこと
広告の売り文句にしすぎる
すること
口コミになる「作法」にする
経営者同士で交わされてほしい会話 昨日あの会社に行ってきたんだけどさ。パソコン持っていったら、その場でうちの営業の面倒な仕事がAIになったんだよ

この会話が経営者同士で発生すること自体が、商品です。

本当に狙うべき状態

よくある流れ
「AIについて相談しよう」
→ AIの専門家を探す
狙う流れ
「営業をAIにしたい」
→ とりあえずあの会社にパソコンを持って行こう

ここまで取れれば、事務所は固定費ではなく、当社にとって最強の展示場であり営業装置になります。さらに重要なのは、代表一人だけがその場で作れるのではなく、社員を育てて複数名が同じ体験を提供できるようにしている点です。ここが成り立てば、「カリスマ経営者の個人技」ではなく、会社としての実装力として広げていけます。

最 終 的 に 目 指 す 評 判
「営業やAIのことで困ったら、あの会社に持っていけば、
とりあえず動くところまで作ってくれる。」

この評判をつくる場所は、AIの研究者の世界だけではありません。営業責任者の会、営業専門媒体、顧客管理システムの提供会社まわり、営業と販促の一体運営の分野、企業向け販促の大会、経営者の集まり、東京青年会議所、東京商工会議所。この複数の分野の交差点を、当社が取る——これが本資料の結論です。

付 録

本資料に出てくる言葉の説明

本文で避けきれなかった横文字・略語について、簡単に補足します。

生成AI
文章や画像などを自動で作り出すAI。ChatGPTやClaudeが代表例。
ChatGPT/Claude
いずれも対話形式で使える生成AIの名前。前者は米国オープンAI社、後者は米国アンソロピック社が提供。
指示文(プロンプト)
AIに何をしてほしいかを伝える文章。この良し悪しで結果が大きく変わる。
顧客管理システム(CRM)
顧客情報や商談の進み具合を記録・共有する仕組み。Salesforce、HubSpotが代表例。
Salesforce(セールスフォース)
顧客管理システムの世界最大手。利用者の集まりが日本にもある。
HubSpot(ハブスポット)
販促と営業を一体で扱うシステムの大手。日本にも利用者の会がある。
Clay(クレイ)
米国の新興企業。営業データとAIと自動化を組み合わせ、売上づくりの仕組みを組み立てる基盤を提供している。
営業と販促の一体運営
(レベニューオペレーションズ)
販促・営業・契約後の顧客対応を、部門ごとにばらばらに見るのではなく、共通の指標でつないで売上全体を最大化する考え方。
企業向け販促
(BtoBマーケティング)
個人ではなく企業を相手にした集客・販促活動のこと。
試験導入(PoC)
本格導入の前に、小さく試して効果を確かめること。
GUGA
生成AIの普及を目的とした一般社団法人。資格試験なども運営している。
日本ディープラーニング協会
AI人材の育成と資格試験を行う一般社団法人。累計受験者は約22万人。
松尾研究所/松尾・岩澤研究室
東京大学のAI研究の中心的な研究室と、その関連組織。多くのAI企業を輩出している。
燈(あかり)株式会社
松尾研から生まれたAI企業。建設・製造・物流などの業界に特化したAIを展開している。
IPA
情報処理推進機構。経済産業省が所管する独立行政法人で、国内企業のIT動向調査を毎年公表している。